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ロジカル・シンキング―論理的な思考と構成のスキル
照屋 華子 /岡田 恵子
東洋経済新報社 刊
発売日 2001-04
数年前から、日本人の「コミュニケーション能力」の低下が精神科医の世界
で指摘されているが、ここにきてビジネス社会のなかでも、個人のコミュニ
ケーション能力不足がささやかれるようになってきた。私たちの社会が個々
人のコミュニケーションによって成り立っている以上、仕事でも家庭でもコ
ミュニケーションがうまくいかなければ、物事は何も進展しないし、問題も
解決しない。
では、コミュニケーション能力が低下しているとはどういうことか。1つに
は、相手が何を言いたいのか、思っているのかを引き出す能力が低下してい
ることである。もう1つは、自分の伝えたいことを相手にうまく伝えられな
い、ということである。そこに欠けているのが、論理的な思考と論理的表現
能力である。
本書は、コンサルティング会社であるマッキンゼーのエディターとして活動
している著者が、「ロジカル・コミュニケーション」の新しい手法について
述べたものである。そのポイントは、話の重複や漏れ、ずれをなくす技術で
ある「MECE(ミッシー)」と、話の飛びをなくす技術である「So What?/Why
So?」を身につけることである。
MECEは「ある事柄を重なりなく、しかも漏れのない部分の集合体としてとら
えること」を意味している。ちょうど、全体集合を漏れも重なりもない部分
集合に分けて考える、集合の概念である。「So What?/Why So?」は、よく話
をするときに「したがって」や「よって」「このように」などを使うが、そ
れらの言葉の前後で話に飛びがなく、伝え手の結論と根拠、結論と方法のつ
ながりを、相手にすんなり理解してもらうための技術である。「So What?」
は「手持ちのネタ全体、もしくはグルーピングされたもののなかから、課題
に照らしたときに言えることのエキスを抽出する作業」であり、「Why So?」
は、「So What?」したときの要素の妥当性が、手持ちネタの全体、もしくは
グルーピングされた要素によって証明されることを検証する作業」である。
これらの技術を何事においても習慣づけることによって、論理的思考力や論
理的表現力がかなり向上するはずである。実践に即した問題も随所に載って
いるので、楽しみならロジカル・コミュニケーションを身につけられる。
(辻 秀雄)
論理的思考の入門書 2006-07-12
題名からは想像もつかないほど、内容はかなり平易でわかり易く書かれてい
ます。
論理的思考を磨こうと考えている方は、まず、この本を手に取ると良
いと思います。