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レポート・論文の書き方入門
河野 哲也
慶應義塾大学出版会 刊
発売日 2002-12
大学などの講義でレポートや論文の提出を求められ、どのように書けばいい
のかとまどった人におすすめの1冊。レポートや論文のまとめ方の基本的な考
え方やルールをていねいに解説したハウ・ツー本である。
まず、論文には論文の形式がある。論文は、あるテーマにもとづく「問い」
から始まり、「議論」を経て「答え」に至る「序論―本論―結論」で構成さ
れていなければならない。論文での説得は論理と実証によって行わなければ
ならないので、文学的美文は必要ないが、論理的・実証的説得力が不可欠と
なる。そこが、感想文やエッセイとの大きな違いであると著者は説く。レポ
ートも論文の一形態であり、基本的な定義・要件は論文と変わらない。
本書では、「論文の要件と構成」を簡潔に説明した上で、「テーマ・問題の
設定、本文の組み立て方」「注、引用、文献表のつけ方」「見本レポート」
「インターネットの利用法」などを具体的に解説する。また、導入部に「テ
キスト批評」の章を設け、実際のゼミナールの場面を想定し、テキスト批評
の方法を記述しているのも特徴といえる。テキスト批評とは、ある論文や著
作を要約し、そこから自分なりの問題を発見・提起して議論を展開していく
ことであり、論文をまとめていく上で有効な訓練となる。
レポートを求められたにもかかわらず、作文を提出する大学生が多いようだ
が、そのことに問題を感じていない学生にこそ、本書を手にしてもらいた
い。(清水英孝)
本当に親切な良書 2006-07-24
数多く出版されているレポート・論文等の書き方の本の中でも、トップクラ
スの良書だと思います。
今までに同様の書籍を読んだことが無い人、初めて論文を書こうと考
えている人、社会人で報告書の作成が苦手な人、多くの方に役立つ本です。
もし何かの論文を書かなければならず、しかしながらまだテーマすら
も決まっていない人であればなおさら、テーマを決定する前にこれを読むこ
とをお薦めいたします。
ページ数も少なく、一日で読めてしまう量であることもこの本の良い
ところです。