夏の庭―The Friends 湯本 香樹実

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夏の庭―The Friends夏の庭―The Friends
湯本 香樹実
新潮社 刊
発売日 1994-03


ひとり暮らしの老人と子どもたちとの奇妙な交流を描いた中編小説。世界各
国でも翻訳出版され、映画や舞台にもなった児童文学の名作である。アパー
トの大家のおばあさんと少女のふれあいをつづった『ポプラの秋』や、「て
こじい」という異形の老人が印象的な『西日の町』など、死に直面した老人
と子どもというモチーフは、著者が一貫して描きつづけているテーマであ
る。子どもだけではなく、幅広い年齢層に支持されている本書は、その原点
となる作品だ。
小学6年の夏、ぼくと山下、河辺の3人は、人が死ぬ瞬間を見てみたいという
好奇心から、町外れに住むおじいさんを見張ることにする。一方、観察され
ていると気づいたおじいさんは、憤慨しつつもやがて少年たちの来訪を楽し
みに待つようになる。ぎこちなく触れあいながら、少年達の悩みとおじいさ
んの寂しさは解けあい、忘れられないひと夏の友情が生まれる。
少年たちがおじいさんから学ぶのは、家の手入れの仕方や包丁の使い方、草
花の名前、そして戦争の悲惨さである。物語の終盤、父親に将来の夢を聞か
れ、小説家になりたいと答えるぼくは「忘れられないことを書きとめて、ほ
かの人にもわけてあげたらいい」と語る。少しだけ大人になった少年たち
を、目を細めて見つめるおじいさんの姿が目に浮かんでくるようで、思わず
目頭が熱くなる場面だ。本書は、他人への思いやりと、世代の異なる者同士
が語り合い、記憶を語り継ぐことの大切さを説いているのである。(西山は
な)

全ての人にオススメ。 2006-07-15
小学生のときに読んでから、

ずっと処分せず持っていて、時々取り出しては読んでいる本です。

小学生でも読めるくらい読みやすく書かれているのですが、

生きることや失うことについて深く考えさせられます。

小学生の主人公たちの視点から見える

純粋さ、まっすぐさ、人間が持っている優しさ、に

はっとさせられたりもします。

それでいてさわやかで、心に負担なく読めるので、

全ての人におすすめです。



優しく背中に手を添えてくれるような1冊です。


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