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小さき者へ
重松 清
新潮社 刊
発売日 2006-06
距離感が見事 2006-07-14
主人公と脇役との距離感、スタンスの取り方が見事。
私にとっては、本書の最初の作品である「海まで」が秀逸。
自分自身を見透かされているようで怖かった。また、同じような思い
の人がいるのかと安心もした。
主人公がその母親に抱く感情は、まさに自分自身のそれと全く同じで
あったから。大事にしてやりたいと言う思いと同じほど、うざったくも思
う。そこが見事に表現されている。著書とは同じ38年生まれ。このくらい
の年になると、親に対して自然とそんな思いを抱くのかと悲しくもある。
その他の作品も、うまい。結果を明示していないようで、実は読者に
自分なりの結果を明示させているだろうと思わせれる作品集。
個人的には、「海まで」で圧倒されてしまった本でした。
小さき者へ 重松 清
Category:
文学・評論
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