丸山眞男―リベラリストの肖像 苅部 直

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丸山眞男―リベラリストの肖像丸山眞男―リベラリストの肖像
苅部 直
岩波書店 刊
発売日 2006-05



落ち着いた丸山論 2006-06-10
『光の領国ー和辻哲郎』の著者による丸山論。大政治学者でありながら、時
代の子に過ぎないという評価もなされ、位置づけが明確ではなく、勢い込ん
で『日本の思想』を読んでも難解で、賛否好悪両方の評価のある丸山眞男。
このところ、死後しばらくということで、多くの新書が出されたが、本書が
一番。何よりも、著者は東大の丸山の講座の後継者でありながら、ひいきの
引き倒しのような記述はなく、具体的発言を時代状況に位置づけて示してい
るので、信頼感がある。よい世代(1965年生)が書いてくれた。ややエピソー
ド主義に感じられるが、それは新書の紙幅の制限のせいであるとみた。大著
『光の領国』の人文趣味も消えて、社会科学分野の学者の著書として好感で
きる。


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