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ヒルズ黙示録―検証・ライブドア
大鹿 靖明
朝日新聞社 刊
発売日 2006-04
当事者も驚愕の問題作 2006-07-08
「東京地検特捜部はこの本を参考にして村上世彰逮捕のシナリオを描いた」
「逮捕前の村上世彰が『この本を発売禁止にしろ!』と圧力をかけ
た」…。
この本をめぐってはさまざまな噂が飛び交っている。
真偽のほどは定かではないが、この本が事実に肉薄しているからこそ
の噂なのだろう。
雑誌「アエラ」編集部に所属する筆者の綿密な取材があぶり出した当
事
者のやり取りは、全編を通じて生々しいほどに描写されている。
「村上氏が怒るのも無理ないか」と思ってしまうほど内容はリアル
だ。
サブタイトルは「検証・ライブドア」となっているものの、ライブド
ア
だけに焦点を当てた本ではない。ライブドアの一連の騒動を軸に、
楽天や村上ファンド、リーマン・ブラザーズにゴールドマン・サック
ス
などがさまざまな形でリンクする。スペクタクルな人間関係はさなが
ら
オペラのようだ。それを見事な形で描き上げた筆者の筆力に脱帽。ラ
イ
ブドアによる「自社株買い」のスキーム(第7章)は非常に難解だが、
それ以外は非常に読みやすい。時間も忘れて読みふけってしまう。
「ヒルズ族」と称される華やかな世界の裏には、魑魅魍魎の人間が利
益
を求めて動き回っているのがよく分かる。当著の帯には「ヤツらはど
ん
な『ワル』だったのか?」と書かれている。ヤツ「ら」と複数形にな
っ
ている点にこの本の本質はあるのではないか。
ヒルズ黙示録―検証・ライブドア 大鹿 靖明
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